パンク防止剤は入れない方がいいです

出張修理に行ってきました。

バルブを緩め虫ゴムを外すと『スライム』というパンク防止剤が出てきて床に飛び散ってしまいました。

バルブ付近にスライムというシールが貼ってあったのですが、ホイールデザインのステッカーと勘違いしてしまいました。

虫も腐食して見たことがない色に変色しています。

虫ゴムの劣化によるパンクだと思われます。

通常水で穴が無いか調べ、パッチ修理か虫ゴム交換で直る事例でした。

しかしスライムパンク防止剤が入っているので

①小さな穴を水調べで検査するのは困難。

②バルブにスライムが詰まっており、虫ゴム交換しても後々漏れる可能性がある。

③防止剤が虫ゴムまで巡り浸透、劣化を進めまたすぐ修理が必要になる可能性が高い。

以上のことからチューブ交換を行いました。

凄い色ですね・・・

交換後、ブレーキシューにも防止剤が付着していたようで、キーキー音鳴りが・・・洗浄やブレーキシューの位置を

調整していたらかなり時間がかかってしまいました。※お待たせして申し訳ありませんでした💧

はっきり言いますがパンク防止剤はほぼ意味がありません。

多分店員に言われるがままお客様は同意されたのだと思います。※お客様に落ち度はありません。

何故なら自転車に詳しい人は数少ないですし、店員が勧めてきたら効果があると誰でも思いますよね?

自転車屋ってこんな意味がないものを勧めるためにあるのでしょうか?

お客様に不利益が生じないように、プロとして対応することが自転車屋の使命ではないでしょうか?

ロードバイクも修理しましたが・・・

クリアランスを示すシールはいりませんよ。

納車の際に剥がすはずだけどな・・・

今回の修理は

・クロスバイク前輪のチューブ交換

・注油、変速、ブレーキ調整

・ロードバイクのチューブ交換(前後)

・リアホイールの振れ取り

・注油、変速、ブレーキ調整

・簡易的な清掃

以上になりました。

¥5、000以上の修理になりましたので、出張費は無料でした。

ご依頼ありがとうございました。

「パンク防止剤は入れない方がいいです」への5件のフィードバック

  1. 去年末ダイワサイクルのものをシティサイクルに入れましたが、毎年三~四回パンクしていたものが、0回になりました
    全く効果がないとはいえないのではないでしょうか

    結局何度もパンクしたりすれば、交換修理でお金がかかるので、
    シティーサイクルなど、日常よく乗るもので、パーツなども比較的安い自転車であれば、パンク防止剤も選択肢の一つとしてありなのではと思います

    ただし、自転車屋さんで入れてもらうと高くつくので、市販のものでより良いものを探してみた方がいいと思います
    今後も改良が続けば、性能や問題点も改良されていくのではないでしょうか
    普及し、広く認知されれば、それだけ問題が解決されやすくなるのではと思います

    返信
    • コメントありがとうございます。0ではないと思います。何度か実験していますが、穴が塞がることもあります。
      ただ入れてもパンクすることがありますし、そうなるとチューブ交換となります。何故かと言うとナット締めの自転車の場合、
      ホイールを外さず修理します。ホイールとチェーンステーのクリアランスしかチューブを膨らませられないため、小さな穴ですと
      塞がってしまうことがあり見つけ難くなります。そうすると数日後にスローパンクなどありますので、自転車屋としてはリスク
      を避ける為にチューブ交換を選択します(できない事はないのですが、こちらが防止剤で利益を上げた訳でもないですし、そんなリスクは負わない自転車店が多いです)
      シティーサイクルが年にそれだけパンクするとなると、おそらく空気圧不足が考えられます。タイヤサイドに空気圧が記載されていますが、300kpaってかなりカチカチですよ。
      タイヤサイドに適正空気圧300kpaと記載されていたら、3000円位のメーター付きフロアポンプを購入し、英式バルブで通常の虫ゴムであれば300kpa+100kpa=400kpa
      スーパーバルブ、スペシャルバルブなら記載通り300kpa入れればタイヤサイドの適正内圧におおよそ達します。
      ※2週間に一回空気入れは必要(1プッシュ入れて抜けてなければ入れる必要はないですし、抜けていれば追加必要)各メーカーにより空気圧計にズレがありますし、フロアポンプも劣化してきますので注意が必要。
      ただ素人の触診よりは断然良いです。
      これを実施してもパンクするようでしたら入れても良いと思いますよ。
      メリットは通常よりはパンクしにくくなる。
      デメリットは車輪が重くなるため、進まなくなる。
      パンク修理をしてもらえなくなる。
      物によってはバルブが溶ける、4年位経つと水分が無くなり効果がなくなる。
      天秤にかけて個人で選択すればよいと思います。

      返信
    • ちなみにスライム、エバーズ、マルニ製の物がありますが、スライムだけはおすすめしません。
      車輪が重くなっても良いならマルニ製(確か効果が長かったのと、ゴムへの攻撃性が弱いです)
      軽快さを求めるならエバーズ製(効果期間がありますが、注入量が少ない)
      うろ覚えですので間違ってたらすみません。

      返信
    • あっ!ちなみにフロアポンプでの空気入れ方法ですが、急に適正空気圧を入れるとパンクすることがあるので注意が必要です。
      大半の方が空気圧不足で乗られており、長期間経つとチューブが中で団子のように寄ってきます。
      そのまま入れると折りたたまれたまま膨らむので、折れた場所がパンクします(^^;
      目安としてはタイヤ名が書いたラベルとバルブの位置を見ます。普通の自転車屋さんはバルブとラベルの位置を合わせます。
      何故かと言うとパッと見でチューブの状態がわかるからです。空気圧不足のまま乗られるとだんだん位置がずれてきます。
      この場合チューブを引きずり出し、納め直して空気を入れる必要があります(タイヤパウダーを塗布すると尚良し、削れたチューブとタイヤの癒着を防ぐため)
      これを知らずご自身で空気を入れパンクさせたり、知ってか知らずか自転車屋さんに無料空気をコンプレッサーで入れてもらい、翌日パンクとか良く見ます(^^;
      殆どの自転車屋さんで絶対教えてくれませんね。
      ちなみに私自身ロード、クロス、マウンテン、電アシ、内3シティー車、折り畳みを使い分けて生活してますが、パンクすることってめったにありません。甥っ子の自転車もメンテしてますがパンクしません。
      何故なら上記の方法で空気を入れているから、ただそれだけです。
      例外もあります。例えば高圧タイヤの場合(500kpa以上)、グレードの低い、耐パンクベルトが入っていないタイヤは空気圧管理してもかなりパンクします。
      そういう場合はタイヤグレードを上げれば一発解決。先日も2年で10回パンクしたお客様がいらっしゃいましたが、タイヤがすり減ってませんでしたが、タイヤのグレードを上げるとパンクが無くなりました。最初からお店で提案してあげればパンクで1万も取られることは無かったのになーと。ただ店舗運営を考えるといかに本質を教えず、適当に直し、買い替えて貰うが肝のような気もします(笑)
      最善の策を試し、それでもダメならパンク防止剤もありだと思いますよ。

      返信
  2. いろいろありがとうございます、二年も前の記事なので、返信があると思わなかったので、たくさん返信をしていただき驚きました

    パンクが多いのは、自転車の利用頻度や移動距離、走り方が荒いことや、
    走る時は、車道と歩道の間で、雨水が路上のごみをためやすいところを走るため、
    自宅から必ず通る場所が、町工場の密集地であり、金属を削る工場もいくつかある事から、切り粉などを踏んで走らざるを得ないからではないかと思います

    物臭なので、以前はあまり空気を入れずタイヤ圧が足りていませんでしたが、
    二~三年ほど前から、月に一度は必ず入れるようにしていました

    若い頃は自転車屋さんが修理に使うような車体を持ち上げるスタンドや、後輪を外す工具を揃え、自分で修理しておりましたが、引っ越しで修理スペースがなくなったのもあり、自転車屋さんで修理していただくようになり、
    後輪の場合、高くつくことが多く、前々から気になっていたので試しに防止剤を入れてみたのですが、
    今のところ不満もないので、あと何年か入れて走ってみて、コスト的にこのまま入れ続けるか判断しようと思います
    記載などでわかる場合、ご忠告通り、スライム系は避けたいと思います

    大変勉強になりました、ありがとうございました

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